事例紹介

テレワーク:自宅から会社のパソコンに接続する方法
~ VPN・ルータの設定 ~

在宅勤務の必須アイテム「VPNルータ」

これぞ在宅「勤務」 ~ 会社のファイルサーバや自分のパソコンに接続

設定3分、即接続

我が社では、10年以上前からVPNルータを導入し、緊急時には自宅から会社の環境に接続できるようにしていました。このおかげで、夜間・休日に発生した緊急事態に、迅速な対応ができた実績があります。
当然の様にこの機能を使ってきましたが、コロナ騒動で「そんな事ができるんだ!」と驚いている人が意外と多いのに、逆に驚いています。

自宅にパソコンだけ持ち帰っても、単なる「在宅」でしかなく、成果物を次の工程の人に送って初めて組織的な仕事になるわけですから、いかに情報(たいていはファイル)を共有するかが生産性を決める重要な要素です。

会社に居るとき同様、ファイルサーバを共有するのが一番手っ取り早いので、今回はその方法をご紹介します。

 

VPNルータは、ルータと違う?

VPNルータとは、一般のルータと区別するために「VPN」と付けているので、別の機能、すなわちVirtual Private Networkの機能があります。
ものすごく単純に言えば、不特定多数の人に共有されているインターネット上を、暗号化されたデータを通すことで、他人に内容を知られずに通信ができるしくみ、ということになります。
会社側のルータにVPNの設定をしておけば、自宅からリモート接続することができるので、ファイルサーバにアクセスしたり、自宅のPCに会社のPCを再現することができるのです。

これができれば、折角自動化のためのExcelマクロを作ったのに、「マクロを実行するためだけに会社に出向いて、5分で帰宅する」といった悲しい事態を回避できます。

Teamsや365のようなクラウドサービスが、サービス提供者のサーバにアクセスして実現しているのに対して、会社のルータを通じて会社のサーバにアクセスしている点が、根本的に異なります。

自宅のルータでもVPNは可能か?

通常、ご家庭でお使いのルータは、ブロードバンドルータと呼ばれるもので、大抵無線LANの機能と一緒になっています。

これは家庭内で使うことを前提に、企業でしか使わないような高度な機能を削って、スペックも落とすことで、低価格を実現したものです。

このため、よほど意識して購入していなければ、VPNは「おまけでついてくる」ような機能ではありません。とはいえ、どちらか一方にVPNが設定できれば、VPN通信は可能です。

 

VPNの設定+Windowsの設定で実現

VPNルータ側の設定

機種によっても異なるので、個別の設定方法は端折りますが、A地点とB地点の通信を、同じ暗号~復号ルールにする必要があることは意識しておいて下さい。
暗号化、といってもいくつか規格があるので、「どの規格を設定するか」とともに、暗号を設定するための文字列等を設定します。

ここで設定した内容は、自宅からつなぐ際に、Windowsでも同じ内容を指定します。

 

Windows側の設定

Windows10では、コントロールパネルから設定しますが、折角なので検索機能を使ってみましょう。


スタートボタンの横に「VPN]と入れると、関連する項目が表示されます。ここでは「仮想プライベートネットワーク(VPN)の変更」を選びます。

 

続いて、「VPN接続を追加する」を選択し、具体的な設定内容を設定します。

プルダウンで選択する項目により、他の入力項目が変化しますが、ルータ側でユーザ+パスワードで設定しているなら、上記イメージ通りでつながります。

なお、VPNに接続した=会社のLANに接続した、だけですので、つなげたいパソコン接続するには改めて認証を通す必要があります。

ファイルサーバに接続すれば、全てのファイルにアクセスできますし、リモートデスクトップの機能を使えば、あたかも会社のパソコンを自宅のパソコン上に呼び出した状態となるため、ここでExcelマクロを実行すれば、会社のパソコンでマクロが実行されます。自宅のパソコンにExcelファイルをダウンロードして実行しても、自宅側の環境での実行となる点が異なります。

なお、自社の環境が、こうしたリモートアクセスに対応しているかどうか分からない、あるいは設定の仕方がわからない、という方は、ご相談に応じています(ルータの型番をお知らせ戴ければ、対応しているかどうか+αのことは調査致します)。

 

利便性とセキュリティは表裏一体

ところで、こうして外部から機密情報にアクセスできるということは、悪意を持った外部の人もアクセスできることを意味します。

くれぐれも、本人にも自宅PCにも、ウィルス対策をお忘れ無く!