道具としてのExcel活用

海外版Excelを使う時の、留意事項
~ 同様に動くと思ったら、思わぬ落とし穴が・・・ ~

お国柄反映、各国語版Excel

意外と違う、海外のExcel

「中国の現法でも使えますか?」

事の発端は、中国の現法で、現地採用の従業員に、本社と同じExcelで処理をさせたい、というご相談でした。

それ以前にも英語版や韓国語版の対応をしたことがあるので、どんな影響があるかはだいたい把握できていると思っていました。

ちなみに、英語版は頑張ればメニューを読めますが、韓国語版となると辞書を引きながらでも手こずるため、まずインストールで相当に苦労させられます。

ちなみに、Windows8を入れたときの記録がこちら。

海外版Windowsのインストール画面比較(韓国版・英語版)~単独では意味不明

ハングルは表音文字で、かろうじて読めるのですが、「PCロクイン ソルチョン」とか音がわかったところで、どうして良いかわかりません。

やむなく、英語版と同時にインストールして対比していたのが、この記録でした。ここまでは、見た目が似ているのですが・・・

 

アイコンが違う、他国のExcel

こうして各国版の環境を取りそろえているわけですが、Excelも韓国版、英語版、日本版・・・があります。

並べて見ると、韓国だけ、アイコンが違います。文字が書いてあれば「ディヂャイン-モドゥ」だからデザインモードなんだろうとあたりがつくのですが、アイコンのみの表示だと見当がつかない場合があり、泣かされます。

海外版Excelのメニュー例(韓国版だけデザインが異なる)

 

さすが中国版、まさかの文字表現

中国語版、といっても、地域によって3種類存在します。

ご依頼があったのは、その内の1つでしたが、試しにインストールして使っている内に、恐ろしい事がわかってきました。

なんと、「漢字文化圏だから、半角(1バイト)と全角(2バイト)文字だろう」との予想を覆し、3バイト、4バイト文字があったのです。

こうなると、「find関数とfindb関数」だけでは足りなくなってしまいます(3バイト以上だと、誤動作します)。

ちなみに、タイ語も3バイト文字があります。

 

欧米文化圏は、日付に注意

多バイト文字があるアジア各国では、こんな意外な文化がありましたが、数で多いのはまだまだ欧米向けです。

日本では、日付を”2020/1/23”のように表しますが、欧米では年が最後に来たりします。

見た目だけで無く、並べ替えたときに順番がまるで異なってしまうので、注意が必要です。

 

こんな事情もあり、多言語版対応には、なかなか苦労させられています。