道具としてのExcel活用

遠隔操作でパソコンの電源をオン WOLってなに?

連日の異常な暑さが原因なのか、それとも古くなったのがいけないのか?
当社で常時稼働させていたパソコンがここ最近、突然調子が悪くなりました。
このパソコンではタスクスケジューラ(定時実行機能)で、退勤後~始業前に様々な処理を行っています。
不調が続くので、このパソコンを常時稼働させずに、使っていない時は電源を切って、退勤前に電源を入れて帰る運用にしようとなりました。
しかし、人が電源を押すのでは、必ずうっかり入れ忘れる日があります。
うっかり忘れなくても急な休みや早退で担当者が不在の場合はどうにもなりません。
そこで私たちが取り入れたWOLという機能について紹介します。

 

Wake On Lan (WOL)とは?

ネットワーク経由で手元のコンピュータから離れた場所に設置しているコンピュータの電源をオンにする機能です。
離れたパソコンへの介入と言うとリモートデスクトップでの遠隔操作であれば、馴染みがある方も多いのではないでしょうか?
リモートデスクトップはそもそも電源が入っている状態でしか接続ができません。
電源がオフのパソコンに対して電源を入れるよう指示が出せるなんて驚きですよね。
少し難しい話をすると、本体の電源が切れていても特定のデータを受け取る環境を用意してあげることで、外部から送られてきたデータを受け取って電源が入るという仕組みです。
最近のパソコンであればだいたい対応しているかと思いますが、マザーボードやBIOS、OSなどがWOL規格に対応している必要があります。

 

 

WOLの便利な使い方

WOLはもともと、企業などで大量に導入したPCを一括でリモート管理する際に利用されていました。
馴染みのない言葉ですが、近年ではテレワークの普及に伴い活用の場が広がっています。
テレワーク時に会社のPCにリモートデスクトップ接続でアクセスしていた場合、何らかの理由で会社のPCが電源オフになってしまうと一度出社して電源を入れ直す必要があります。
そんな時でもWOLの設定がされていれば出社は不要、自宅に居ながら会社のPCの電源を入れられます。
大量のPCのリモート管理と言われると自分とは関係ないなと思ってしまう方でも、在宅しながら会社のPCの電源が入れられるとなるとぐっと身近な技術になりますね。
実際にはWOLを使うためには初期設定が必要ですし、自宅と会社がVPNで接続されていなければいけないなどの制約事項はあるのですが、ある程度知識がある方にとってはそれほど難しい設定でもないので試してみてはいかがでしょうか?