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Excelシステム事例| Office365に替えたら、Excelマクロが動かない!~ 意外と知らない、32/64bitの違い ~
Excelを新しいバージョンにしたら、マクロがコンパイルエラーに 背景 複数(多数)のお客...
Excel専門|マクロ+システム開発で業務改善
背景 | WindowsUpdateや新しいパソコンを導入したタイミングでよく起こるのが、Excelの式・関数内に定義した外部ファイルへのリンクが突然無効になり、行方不明となる。 |
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原因 | 原因は、OneDriveの基本設定が、Web上にファイルを退避させることに変更されたため、MyDocumentやデスクトップに保存したファイルが、ことごとく勝手に消去されてしまうのが原因。 |
対処法 | 対処法は2つ。 ①OneDriveの設定を変更し、Web上への退避を止める ②外部リンク先を変更するか、そもそも外部リンクを使わないようにする |
昨日まで普通に動いていたExcelVBAを使ったツールが、ある日突然動かなくなり、「相手先ファイルが存在しない」と言われてしまうとの問い合わせが複数ありました。外部リンク先が見つからなくなるという問い合わせも同種のものですが、最近こうした事象が多発しているようです。
最近の仕様変更により、OneDriveに保存したファイルは、HDDの容量を節約するために全てクラウド側に持って行かれるオプションが追加されました。
最初はオプション扱いでしたが、最近のWindowsUpdateにより、無意識のうちにデフォルト(初期値)として「全てクラウド側に保存」されるようになり、元々ファイルがあったはずの場所にファイルが存在しない状態となるのが原因です。
いつものようにWindowsUpdateが行われた後、なんとなく表示されるOneDriveの設定画面にて、[次へ]を無意識に押すと、全てのファイルがクラウド側に持って行かれます。
この段階で、左下にある「このPCにのみファイルを保存する」を選べば、今まで通りの使い方になります。それにしても、不自然な日本語表現で、事情を知らないと意味が通じません。
初期設定時に、ついうっかりそのまま[次へ]を押してしまうと、自分で設定し直さなければなりません。
従来デスクトップの中にOneDriveフォルダがあったのですが、この変更によりOneDriveフォルダの中にデスクトップフォルダが存在する構造となり、デスクトップに配置したファイルはことごとくOneDriveの影響を受けるようになります。
よく、デスクトップ一面にファイルを保存している方が見受けられますが、こうした影響から逃れるためにも、別途保存用のフォルダをCドライブの直下にでも作っておくことを強く推奨します。
ExcelVBA側の問題ではないことが切り分けられましたので、設定方法をご案内しました。以下、その際の内容です。
Windowsの右下に表示されているOneDriveのアイコンをクリックし、表示されたメニューから「設定」を選びます。
自動保存のタブを選び、デスクトップの保存さきを「このPCのみ」に変更します。
この後ファイルが復旧しますが、元々あったファイルが戻らない場合は、OneDriveフォルダ内に復元されている可能性があります。
※突然動かなくなったExcelシステムの調査も、お気軽にご相談下さい