道具としてのExcel活用
このファイルのソースが信頼できないため、Microsoftによりマクロの実行がブロックされました への対処法
WindowsUpdateに伴い、突然マクロが実行不能に
「インターネットから入手した」と見なされる
最近のWindowsUpdateを適用すると、突然マクロが実行不能になるケースが報告されています。
具体的な事象としては、ネットワークドライブなどを経由してマクロ入りのOfficeファイルを開こうとすると、警告メッセージが出てマクロの実行ができなくなるというものです。
従前も、「インターネットから入手した」と見なされるファイルでは、警告メッセージが表示されていましたが、ファイルのプロパティから承諾を行うことで、利用できるようになっていました(この対応自体、2022年8月以降のWindwosUpdateによるものです)。
10月から更に強化
しかし、今回のケースが従前と異なるのは、使える様にできる手段が見いだせないことです。
具体的には、上記表示の後、[編集を有効にする]と、次のような表示に変わります。
ここで[詳細を表示]すると、以下のページに飛ばされます。
なぜか、マクロを使わなくても大概の機能は実現できる等、「マクロは・・・必要ありません」と説得する内容となっています。以前MicrosoftのOffice担当者に聞いたところ、世界中でマクロ(VBA)をこんなに使っているのは日本市場だけだということでしたので、アメリカ本社からみると「ほとんどの場合、~すべて実行でき」るのかも知れませんが、どっこい日本では基幹業務をマクロだけでこなしている現場が少なくないのです。
推奨される対処法
対処法として紹介されているのは、[ブロック解除]のチェックを入れることですが、不思議なことに環境によってはこのボタンが出てきません。
※図は英語版のWord・・・チェックすべき箇所は同一です
当社環境では、どのコンピュータ(様々なOS,Officeのバージョンがあります)でも表示されませんでした。
とりあえずの解決法
ローカル環境に保存する
メッセージの主旨を踏まえて、何をもってブロックされているかを考えながら試行錯誤した結果、いよいよ実行できない場合「インターネットから入手したと思わせない」運用で、解決できました。
具体的には、
- 実行するファイルをネットワーク越しではなくローカルコンピュータ(自分のコンピュータ)に保存する
- ネットワークで使う場合は、ネットワークドライブを指定する(使われるプロトコルが変わります)
- メールで送って共有するようなケースでは、ZIP化して送る
といった運用になります。
それでもうまくいかない場合
各職場で使われるコンピュータ環境は、OSやOfficeのバージョンも様々で、セキュリティパッチの当たり具合もまちまちです。
更に、複数のファイルがリンクしているといった環境固有の使い方もあり、何が問題でマクロが無効になっているのか、一概に整理が付けられません。
どうしてもうまくいかないようでしたら、お問い合わせ戴ければ対処法の検討を行います(匿名可/無償)。
その際、Windows/Excelのバージョン(ビルド番号も含めて)とビット数(32 or 64)、生じる/生じないの違いがあればその傾向をお知らせ下さい。
※すぐに対処できそうな心当たりとして方法を回答するところまでは無償で行います