インターンシップ２０２５

S.H.

10日間のインターン内での活動を通して、「考える」という行為の奥深さについて、自分が甘く見ていたことを強く実感しました。

インターン内で主に取り扱った「課題解決型」の内容では、お客さんから提示された依頼を解決することが目的となっていましたが、真の意味で依頼を達成するためには、依頼内容から直接読み取れない部分まで思考をめぐらせる必要がありました。お客さんが置かれている状況を細かに想像し、その状況の裏付けを取り、解決のための策を考えるという流れは普段強く意識して行うことがなく、自身が持っている凝り固まった考え方や、世に出回っている便利なツールに目を引かれるなどして十分な思考を行うことができない状態に、多くの時間悩みました。

また、「考える」ための前提条件として「知ること」の大切さも学ぶことができました。いざ課題を終えてフィードバックを受けていると、情報システムでできることや、依頼人の仕事についての詳細な知識など、知っていれば考え方が変わったかもしれない知識を数多く聞くことができました。課題解決に当たって調査活動を行い、必要な情報は集められていると感じていましたが、ただ調べるだけでは出てこないもの、経験によって積みあがっていくものがあり、この経験を積み、知識を蓄えたからこそ生まれるノウハウが、既存のやり方にとらわれず、問題を根本から解決する方法につながるのだな、と学びました。

この10日間で学んだ内容は、自分の持っていた視点を大きく変え、物事に対する考え方の幅を広げてくれたように感じます。ここで学んだ考え方、生き方は、自分の人生の大きな財産であり、これからのためにも非常に有意義な体験をすることができたと感じます。

K.S.

インターンに参加した理由は、アルバイトの塾講師以外で働いたことがなく実際に会社で働くというものを体験したかったからです。また、これからどのような職業につきたいかを考える時に、その経験が役に立つと思ったからです。

実際に課題を取り組んでみて、お客様の立場に立ってお客様の本当にしたいことを考えることの難しさと大切さを知りました。目先の問題だけを解決するために行う解決策が、本当にしたいことの妨げになってしまっては意味がないことを感じました。普段、学校などで与えられた課題に対して考えていたことがどれだけ浅く、いろいろなことを見落としながら行なっていたのかを考えると怖くなります。

このインターンシップに来たおかげで物事を広く考える意識を持てるようになりました。他にも、一人で考えすぎずに相談することの大切さ、発表の時に意識した方が良いこと、単に与えられたことを行なって給料をもらうだけでなく、自分のスキルアップにつながるようなことをする大切さなどを教えてもらいました。とても学びの多い５日間でした。

W.I.

私は今回のインターンには経験を積むこと、そして自分の働く具体的イメージを得ることを目標に参加させていただきました。5日間という短い期間でしたが、非常に多くの学びを得ることができ、参加することができてよかったと思っています。

初日にはブレインストーミングの課題で多くの情報に潜む主観性による正しい情報の扱いの難しさを学び、それ以降のリンゴ農園の課題では、自分が社会についてどれほど知らないことが多いのか、お客さんに寄り添って考えることの大切さや難しさ、そして課題を解決するにあたりどのようにして考えればいいのかなど、多くのことを学ばせていただきました。特にリンゴ農園の課題に取り組んだ5日間は私の人生の中で最も考える時間の多い4日間でした。この考えるというのが一つの答えが定まっている勉強とはまったく違い、正解が一つではないうえに、根本の課題から探さなくてはならなかったため、最初はどのように考えればいいのかすらわからなく、途方に暮れる瞬間も多くありました。しかし、計三回にわたるレビューや、毎日の日誌を通して、数々の考え方のヒントをいただき、だんだんとお客さんの目的が定まっていき、課題に対する考え方も変わっていきました。結果として私たちはお客さんの課題を根本から解決することはできませんでしたが、今回の実習で学んだ考え方は、今後の人生において多くの場面で活用していきたいと思いました。

今回のインターンでは、レビューや発表など、多くの初めての体験をさせていただいただけでなく、情報の取り扱いの難しさや、自分がいかに物事を深く考えずに生きているかなど、ここでは書ききれないほどの多くの気づきも得ることができました。様々なことに挑戦し、様々な経験や知識を積み重ねることや、言われたことをそのまま行うのではなく、常に自分でより良い方法を考えるなど、日常生活の様々な場面でよく考えて行動することなどを指標にして、今後の大学生活を有意義に過ごしていこうと思います。