事例紹介

システム開発のコストを抑える方法6選(6)

情報システム化をやめる:究極の開発費抑制策

新たにコストをかけず、「人がやる」

改めて見えてくる、システム化の本質

今でも多くの職場で「システム化にお金がかかるなら、人が頑張ればよい」との判断が下されます。つまり、効率化にはシステム化投資をしないのが一番、ということです。
あながち間違った判断ではなく、「時代の流れで仕方なく」「ペーパーレスが目的」「他所がやっているからウチも」・・・といったケースでは、余計に仕事が増える結果になりがちです。だったら、やめた方がよさそうです。
では、システム化の本質は何でしょうか?

 

自動化だけなら、派遣やアウトソーシングという選択肢も

世の中の”常識”的に、システム化=自動化と思われているようですが、自動化とは要するに「自分がしなくてもやってくれるしくみ」ととらえられますから、派遣社員を呼んできても、アウトソーシングでも、効果は同じです。むしろ「部下が増えて気持ちいい」という方にとっては、派遣の方がよほどよいでしょうし、壊れて動かないリスクがない点ではアウトソーシングの方が優秀です。
それなら、情報システム化は必然ではありません。

 

「人でもいい」vs「人にはできない」

人が勝てない分野

情報システムに限りませんが、機械類を導入する際に効果が顕著になるのは、人が束になってかかっても勝てない能力を発揮できる場合です。
例えば、建設工事は人だけでも可能ですが、建機を入れることで人が持ち上げられないものを運べたり、削れないものを削れるようになります。H型鋼が作れるから、鉄筋コンクリート造りの高層ビルが可能になるのであって、人が頑張っても実現不可能です。

同様に、情報システムならではの機能とは何でしょうか?

 

情報システムにしかできないこと

報システムならではの「人にできないこと」は少なくありません。例えば、

  • 数百万行の情報内から、数秒内に目的の情報を探してくる
  • 1000万回転記をしても、絶対に間違えない
  • 24h×365日不眠不休で働ける
  • 地球の裏側の多数の相手と、ほぼ瞬時に完璧なコミュニケーションが取れる

といった具合です。

こうした特長が活かせる分野であれば、人が代替することがまず不可能となります。

 

競争力強化目的こそ、システム化の効果

前述の要素を組み合わせることで、

  • ・電話をとると、画面上に過去の取引履歴を表示し、見ながら商談する
  • ・全国の10万人の顧客からの異なるオーダーを受け付け、発送手配を行う
  • ・膨大な原価情報を基に見積もりを3分で作成し、5分で承認を得る

といったことが実現可能になります。

他社と同じサービスを利用してもコストダウンにはなっても競争優位には立てません。

自社ならではの強みを活かせる作戦が立てられれば、情報システムが強力な助っ人になってくれます。

すなわち、情報システム化をコストと捉えるか、投資と捉えるかの違いとも言えます。