事例紹介

システム開発のコストを抑える方法6選(3)

所有で運転コストを抑える

システムを所有する場合のメリット

ランニングコストが抑えられる

前回の逆パターンですが、所有の場合、多くはまとまった額の初期投資が必要となります。
別の言い方をすれば、クラウドが初期投資を抑えてランニングでコストを回収するモデル(所有できない以上、こうなります)であるのに対して、所有は初期でコストを回収するモデルです(いずれも、提供者側からの視点です)。
すなわち、ランニングコストとのバランスで、初期投資の方が有利であれば、コスト優位にたてます。

 

カスタマイズが自由

クラウドは、基本的に同じものを多数で共有することでコストを下げているので、オーダーメイドのカスタマイズが苦手です。
カーシェアリングサービスでは、慣れ親しんだ好みのナビを付けられないのと似ています。
もちろん、カスタマイズできるサービスもありますが、総じて高額になりがちであり、時間もかかります。また、随時バージョンアップを繰り返すのがクラウドのメリットですが、カスタマイズされた機能と整合性がとれなくなったり、バージョンアップが受けられなくなる場合が多いのです。
その点、自分で所有してしまえば、好きにカスタマイズができます。

所有なのに「サブスクモデル」

所有しながらサブスクリプション化する方法

所有の最大のデメリットは、初期投資がかさむことです。財務的には資産計上するので、単年度あたりの支出は限られているのですが、資金が流出することに変わりはありません。
ところが、リースを使うと、初期投資を数分の1に抑えられます。

 

リースの考え方

情報システムも、一定額を超えると、会計上「資産計上」が求められます。
税法上、資産の種別ごとに耐用年数が決まっており、経過年数に従って「減価償却」することで、耐用年数後に調達する資金の源泉を確保する、という建前になっていますが、要は複数年度にまたがって費用認識しなければならないのです。
これを第三者が買い取って、そこから借りることにしたらどうなるでしょうか?
買い取った第三者は、資産計上はするものの、財務的には初年度に一部の費用を払うだけで済みます。
一方で、耐用年数に応じて長期に貸し出す契約とすれば、支払う費用は貸し出した料金で賄えます。
リース会社にとってはこの差額が利益となり、リースを受ける側は毎年わずかな”利用料”の負担で済みます。

 

借りる vs 所有 どちらがよいか

それぞれのメリデメ

クラウドは費用面だけ見ると初期投資を抑えられる点に目が行きがちですが、ネット環境があればどこでもつながりますし、随時バージョンアップされています。また、性能が不足すれば、すぐにでも向上できるサービスもあります。
一方、所有の場合は初期投資がデメリットとされがちですが、財務的にはこれを回避するサービスが昔から存在しています。むしろ、長く使っていると、性能を自由に変えられないデメリットが目に付くようにないます。

目先の費用だけでなく、向こう数年~10年スパンでどのような変化が予想されるかを検証し、柔軟性を維持することが最小限の前提となりそうです。