事例紹介

コンピュータウィルス vs 新型コロナの意外な共通点

コンピュータウィルスも、ウィルスの一種

コンピュータウィルスは、どこから来る?

実は危険な、スパムメール

コンピュータウィルスも、自然界のウィルス同様、湧いて出てくるものではなく、必ず感染経路があります。

主な経路は5つといわれていますが、その中でも圧倒的最大の原因が、メール経由です。

通常のビジネスメールが原因で感染することはまずありませんが、ビジネスメールを装った不審メール(スパムメール)に気づかずに、ついリンクをクリックしてしまったり、添付ファイルを開いてしまうと、これが原因でウィウルスに感染してしまうのです。

皮肉なもので、スパムメールも人の手で送られていたようで、緊急事態宣言が出されて以来、目に見えて数が減りました。

 

感染すると、何がまずい?

ウィルスにより症状は様々ですが、総じて「性能が下がる」「本人が意図しない動きをする(勝手にメールを送るなど)」といった状態になり、他人に迷惑がかかります。

 

自然界のウィルスとコンピュータウィルスの類似性・違い

なぜコンピュータ「ウィルス」と呼ばれるか?

簡単に言ってしまえば、「自分自身で増殖できず、他にとりついて増殖する」「潜伏期間がある場合がある」「単体では機能しない」「日々新しいウィルスが発生する」などの特徴が、自然界のウィルスに驚くほど似ているからです。ただし、コンピュータウィルスは、必ず作成者(人)が存在します。

 

自然界のウィルスとの違い

自然界に存在するウィルスは、通常の生物と違って細胞を持たないことから、いわゆる「生物」ではありません。ウィルスに直接効く薬がまず存在しないのは、これが原因(殺せない)です。

多くはDNA、RNAのみの存在であり、だからこそ他の細胞に寄生できるわけです。そして突然変異を起こすことで、新型ウィルスが次々と(自然に)登場します。先に触れたとおり、コンピュータウィルスは、人力によってですが、同様の事象が起きています。

ウィルスが人体に感染した場合、薬が効かない代わりに、抗体が体内で作られることでウィルスを無効化し、これによって何度も同じウィルスに感染することが無くなりますが、コンピュータウィルスの場合は抗体を作る機能は「ワクチンソフト制作会社」ということになります。決して放置しておいて治ることはありません。

ワクチンソフトは、新しいコンピュータウィルスが発見されてから、その特徴を解析し、対策用のデータベースを作っていく作業の繰り返しです。どんなに最新のワクチンソフト(データ)を使っても、全てのコンピュータウィルスに対応することはできません。

今回のコロナウィルスも、これを書いている時点(2020年5月末)では有効なワクチンがありませんから、対策も似ていますね。

 

昔のコンピュータウィルス

30年前のコンピュータウィルス

最初にコンピュータウィルスという単語がメディアに登場したのは、およそ30年前です。筆者は、それよりも1年前に感染した経験(nVIR)を持っており、思えば流行の最先端を走っていました。

当時のウィルスは、他のアプリケーションに余計なデータ(自分自身)を付加するだけで、それ以上の機能は持っていませんでしたが、一度OSに感染すると、その後起動したアプリケーション全てが感染し、ワクチンソフトまでウィルスに感染してしまったのを覚えています(書き込み保護をしてから実行すべきでした)。

それから30年で驚くほどの進化を遂げたコンピュータウィルスは、本人に成り代わってメールを送ってくれたり(仕事の役にはたちませんが)、機密ファイルをSNSで公開してくれたり(普段よりアクセスが増えるケース有り)、ビットコインで送金しないとHDDを初期化すると恐喝したり(送金してもたいていは直りません)・・・と、見事な高性能ぶりです。

自然界のコロナウィルスも、現時点の科学技術では対応策がないことでパニックに陥ってしまいましたが、コンピュータウィルスでそのような事がない事を、祈るばかりです。