海外版Excel(英語版・韓国語版)への対応

Excelシステムの海外版対応

1.背景
・海外展開を行っている企業が増えていますが、U社も国内で展開している事業を海外拠点に拡大することになり、国内で使っているExcelシステムをそのまま海外でも使うことになりました。
・しかし、海外の事業所では現地のOS・Excelを使っていることから、そのままでは動作しません。


2.課題・対応
・U社が対応したのは、英語圏と韓国です。かたや2バイト文字が使えない環境、他方2バイト文化圏でも文字コードが異なる、といった具合で、WindowsやExcelの環境そのものが大きく異なります。
・例えば、シート名や各種オブジェクトに日本語が使用されているとまず動作しませんし、そもそもメッセージの内容から大きく異なります。
・メッセージ等は言語環境ごとに切り替えるように作ることも出来るのですが、日付で並べ替えを行うと国によってdd/mm/yyyy表記の場合は日で並んでしまうといった問題が生じてしまうため、今回は国別にファイルを分けることにしました。


3.実現したシステム
・英語版では全角文字の要素を全て排除し、前述の並べ替えなどの要素をどんな国のOSでも対応できるようにしました。
・意外と苦労したのが、住所などの入力エリアでした。日本語版だと当然の「ふりがな」欄や「郵便番号」欄は必ずしも国際常識ではなく、一方欧英語では人名に「Mr」「Mrs」が必要であったりと、細かい修正が必要となりました。
・なお、最初から複数言語に対応することがわかっていれば、設計段階でこうした要素を織り込むことが可能です。メニュー表示やメッセージも、言語の変更で切り替えることも可能です。



海外版で使用すると様々なエラーが出る

対応前(様々なエラーが出てしまう)



海外版でも動作するように

対応後(それぞれの言語環境で正常に動作)



 
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